スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
line

量刑評議の研究報告 死刑の先例重視 誘導控えよ

<愛媛b新聞社説2012年07月27日(金)>
 最高裁判所司法研修所が裁判員裁判での量刑評議の在り方に関する研究報告をまとめた。
 死刑選択の最も大きな要素は被害者数と結論づけ、公平性の観点などから先例を尊重すべきだとした。初めて経験する刑事裁判で、被告の生死を左右する判断に迷う裁判員にとってひとつの目安になるのは間違いない。
 殺人事件の起訴に対する死刑判決の割合は近年、戦後の混乱期並みに増加している。こうした状況を踏まえ、厳罰化加速に対する裁判所側の警戒感も読み取れる。
 確かに死刑は究極の刑であり、慎重のうえにも慎重に、極めて限定的に選択されるべきものだ。そこに公平性が求められるのは言うまでもない。職業裁判官によって積み重ねられた判断の重さを認識する必要があるのは当然だ。
 一方で、重大事件にこそ国民の意見を反映させる必要があることも見逃せない。先例にならうことが市民感覚反映の趣旨に沿うのかどうかを考えなければなるまい。抑制が過ぎれば、評議での自由な思考を萎縮させかねない。
 死刑の判断基準としては「罪質」や「動機」、「結果の重大性(特に被害者数)」など9項目を総合的に考慮し、やむを得ない場合にのみ許されるとした最高裁の「永山基準」が示されている。報告は「判断基準とは言い難い」としたが、職業裁判官が個々にその基準を踏まえて判断してきた結果が、被害者数の重視なのだ。
 被害者の数で死刑の適否を決めるのは、遺族感情軽視との主張もあろう。「死刑」と「無期懲役」とを分ける境界線が被害者数だけであっていいはずがない。かといって、遺族感情に傾斜し過ぎるのもバランスを欠こう。
 報告は被害者数に応じて、どんな要素が死刑か否かの境界線となったかも具体的に示した。裁判官はこの基準を裁判員に丁寧に説明しなければならない。ただ、ことさら先例重視に誘導するようなことは控えねばなるまい。
 裁判員制度は施行から3年たち、見直し作業が進んでいる。現行法制下では死刑判決は避けて通れないが、死刑制度の是非や死刑求刑事件を対象から外す、死刑判決に全員一致ルールの採用、といった議論を続けなければならないのはもちろんだ。
 報告は死刑求刑事件以外では、言い渡す刑の幅が先例より広がることを容認した。裁判官の判断は過去の判例や経験を基にするので画一化されやすい。プロと異なる判断で、法の裁きに血を通わせてこそ市民参加の意義がある。裁判員がより適正な判断を下せるよう、裁判官は対象事件の資料を十分に説明する努力を惜しんではならない。

機関紙は次をクリックしてください
「希望」62号   63号   65号   66号  希望67号

意見、感想など、下のcommentをクリックして送ってください。
悪意に基づくもの以外は、そのまま獄中へ伝言いたします。ただし、交流制限が厳しいので、大変に時間がかかりますが・・・ 
    ブログ管理人「オリセン」
スポンサーサイト
line
line

comment

管理者にだけ表示を許可する

line
line

FC2Ad

line
プロフィール

ユニテ

Author:ユニテ
FC2ブログへようこそ!

line
最新記事
line
最新コメント
line
最新トラックバック
line
月別アーカイブ
line
カテゴリ
line
検索フォーム
line
RSSリンクの表示
line
リンク
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
QRコード
QR
line
sub_line
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。